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旅の仲間達      [写真 Photograph]

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撮影済のフィルムをカメラから取りだす時、「頼むよ」と心で呟いた。
創りだす幸せを感じていた。

デジタルが普及し、新しい感性を得た。
40代の頭が固くなりかけたとき、新鮮な風だった。

生活のなかに陰の存在を強く感じるようになった。
そんなとき、陰の表現を教えてくれたカメラやレンズがある。
光を正面から見ることも教えてくれた。
見ても、撮っても、触っても、いつも感動がある。
大切に使いたい。
カメラから教えられることもまた多い。





はじまり     [日々]

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旧正月。
この日にあわせ年賀状を郵送してくる友人も増えた。
昨日は神社でお祓いをしてもらい、新しい年を迎えた。

先週は100パーセント相手の不注意で事故にあった。
運良く大きな怪我にはならなかったが衝撃は大きかった。
クルマに乗ると衝撃音がいまだ耳から離れなく、前方不注意のクルマが飛び出してこないかドキドキする。
そんなことも今日がひとつの区切り。
自分のなかでは何かが吹っ切れた朝を迎えた。

三週に渡り週末は鎌倉に通う。
自然のもつ力と、土地に眠る時間、そのゆがみがインスピレーションとして沸き上がり、感性を揺さぶる。
写真を集合させた空間にもそのゆがみを持ってきたい。
想いは雲のように沸き上がり、光は雲をつらぬく。

新年は信念。




鎌倉縁起   [写真 Photograph]

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1日に使うレンズは1本。
そんなことを楽しんでいると、レンズのなかに世界が飛び込んでくるように感じるときがある。
自分を超え、縁の世界へ繋がる不思議。







 [心]

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般若心経の「羯」の音をよむとき、ガムランを一字にたとえるとこの文字がぴったりだと思うときがある。
「羯」は諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶の最初の言葉で、サンスクリット語で「ギャ」と読む。
ビッグバン理論によると宇宙は爆発のように膨張し現在にいたる。
その爆発の音が「ギャ」で、最後に「ア」という静かな音が残る。
宇宙もガムランも「羯」と想像する。

昨日は年末から見続けていた夢の続きを探して鎌倉に行った。
夢は心のほころび、ときどき縫い合わせて未来を探る。
ハワイのカフナや、宮司や僧侶に言われた言葉の意味もまた思い出す。
繋げることをしなさい。

般若心経を朝によみ始めてもうすぐ三年。
引き出しにしまった文字が毎日ランダムに飛び出してくるような感覚になった。
その文字を自然界のなかに見つけ、ビジュアルに変換する。

もうすぐ五十才。
供養と光、還しては受け取る。






浄化   [心]

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「芸術家の使命は、人間の心の奥底に光明を与えることである」はシューマンの言葉。
浄化という文字が今年最初に心に浮かんだ。
そして光。

大地も海も今後どれほど汚されていくのだろうか。
心もまた同じように疲れ、病んでいく。

天と地。
人と自然。
繋げるにまずは心の浄化から。

そんなことを年の初めに考えている。





12月31日   [日々]

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温かな陽射しにつられ、窓をあける。
一年の出来事を、感謝とともに太陽にかえす。
あとは明日の風を待つだけ。

今年もありがとうございました。
よいお年をお迎えください。



樹   [曼荼羅  MANDARA]

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葉が落ち、樹が輝いている。
直線でもなく、曲線でもなく、その線が美しい。
一年の間に育て上げた葉を大胆にはらい落とす度胸もまたいい。
冬の樹を見ていると、清々しい気持ちになる。




淡        [曼荼羅  MANDARA]

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淡いほど、美しいのが光。
寒いほど、温かいのが光。




赤い花   [写真 Photograph]

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写真集を見ていたら涙腺が緩んできた。
書店で立ったまま、それも写真展で何度も見た写真。
経験は心にしわを刻む。
一年前にはなかったしわにその写真が触れる。
撮り手もまた同じ。
しわが増え、揺れ幅が広がることで、新たな作る喜びを知る。

ちょうど20年前に反骨のルポライターの異名を持つ竹中労さんと沖縄で島唄の取材をさせてもらった。
竹中さんは1969年に始めて沖縄に渡り島唄を本土に紹介し、唄者と共に生き、時には喧嘩し激論をかわし、沖縄を考え続け、この島にとって大きな存在。
さらには山谷解放闘争を支援したり、パレスチナやキューバなどでの活躍はその後のジャーナリズムに大きな影響を与えた。
1991年4月、入院中の病院から沖縄へと、看護婦や事務所スタッフや編集長に付き添われ、車椅子に酸素ボンベという姿で取材に向かった。
デスクと編集者と現地スタッフ、島唄の大御所達が勢揃いして沖縄で竹中さんを迎える。
癌と闘いながら、夜には血を吐きながらの取材は壮絶だった。結局はこれが最後の取材になり5月に息を引き取る。

沖縄の海沿いの小道で「日陰にそっと咲く赤花を撮ってくれよ」とサングラス越しの穏やかな目で優しく言われた。
あれから20年、いまでも赤い花を見るたびにその言葉と情景を思い出す。
まだまだ心のしわが足りないとは思っているが、竹中さんが思っていた日陰の赤花が少しは撮れるようになっただろうか。
沖縄から帰京し、デスクが写真を持って病院にいる竹中さんに会いにいった。
「このカメラマンは物事の道理をわかっているな」と写真を評してくれたと後に聞いた。
この言葉もまた、苦しい時に、自信を失いかけた時に思い出す。
あの竹中さんがプレゼントしてくれた言葉。

赤い花には心の血が流れている。




(参考『Esquire』1991.8号 琉球ミュージック・カントリー)


雲雲雲   [日々]

日曜日の午後、多摩川に雲を撮りに行った。
あまりにも表情が変化したのでここで紹介。



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左側の雲の変化。奇麗な夕陽が…


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右側(北)の雲の変化。穏やかな多摩川の景色が…


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西から東にエネルギーが流れているような不思議な空の景色だった。



縁起   [写真 Photograph]

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人 山を見る
山 人を見る  と
足柄山に住む 和田重正先生はいわれた
深く そのとおりである
田舎には 
田舎の 静かな光がある
権力を望まず 知力さえも望まず
ただいのちのままに 日々の努力によって
暮らしている人達の
静かな光がある

人 海を見る  海 人を見る
人 川を聴く  川 人を聴く
そして満月の夜には
人は深々と満月を眺め 満月もまた深々と人を眺める

田舎には
これから千年も変わらない 田舎の光がある

                        『南の光のなかで』山尾三省  野草社




久しぶりに山尾三省の本を開く。
この詩のことは忘れていたが、最近考えていること、その写真、あてはまることが多く驚く。
自然豊かな環境、時代に育った自分が、都市に暮らし、光をどこに求めてきたかまさに光が降りて来たような感動を受けた。

千年変わらないもの、千年残したいもの、それは幼少の頃に見た海であり、山であり、川であり、光。


前日のブログで書いた「夢のその先にあるもの」それを考えていると縁起という言葉を思いついた。
ウイキペディアによると縁起は、「因縁生起」(いんねんしょうき)の略で、「因」は結果を生じさせる直接の原因、「縁」はそれを助ける外的な条件のことだそうだ。
単に神仏ではなく、深く大きな流れのなかで、産まれ育んできたたくさんの要因。
それがその人にとって変わらない光。
忘れかけた光、弱ってしまった光、そんな光をもう一度捕まえたくて、写真を撮っているのだと思う。
陰を体験し、光の意味を知る。
光は光に集まり、さらに大きな光へと成長する。
光と写真は相性がいい。







森   [心]

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一体、何と繋がっているのだろうと思うときがある。
空や風、水や雲、木や大地、虫や動物、すべてが連鎖のなかに存在する。
人類は地球にとって突然変異したウイルスなのかもしれない。
自然を死に追いやる悪性なもの。
しかし人も繋がっている。
森を歩きながらそんなことを考える。


一ヶ月に三度も箱根に行った。
自然に包まれていると夢や目的の向こう側に何かが存在するのだと考え始めた。
夢は行き先ではなく、その先にあるものこそ到達点。
それが何かはわからない。


母の喜寿を祝ったり、病院を往復したり慌ただしかった先週末。
いろいろな命が行ったり来たりした数年間。
冬の色が濃くなった。
寒さが心地いい。




大樹   [曼荼羅  MANDARA]

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樹を見ると、日常と違う時の流れを感じる。
自分という存在が消え、チャンネルが変わる。





冬の森   [曼荼羅  MANDARA]

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冬の森に、天の川




樹と山と湖と   [旅  Travele]

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箱根にはまっている。
昨日もまたおだやかな光に包まれた芦ノ湖に沿って探索。
ハイキングのように目的地は決めず、空気を吸って、森の気配にシャッターを押すだけ。
人から見たら餌を探してうろつく熊のようなものかもしれない。
山を感じる場所、水を感じる場所、数メートル歩けば景色が違う。

新聞社の記者と思われる人がガイドを連れて取材をしていた
古木の前で「この樹の前に立って手をかざすと温かさを感じる人が多いですよ」と説明を受けていた。
試してみると確かに温かい。
歩きながら大きな樹を見つけると何度か同じことをしてみたが、やはり温度を感じる。
森は温かい。

木に耳を傾ける事を知るものは真理を知る。
木は教養も処分も説かない。
木は個々のことにとらわれず、生の根本法則を説く。
ヘッセの言葉を思い出す。

夕暮れ、仙石原のススキの草原を抜け、138号線を御殿場へと向かう。
このワインディング・ロードはときに富士山の腹の中へまっすぐ進んでいくようなダイナミックな光景に出会う。
圧倒的な存在感。

山に耳を傾けたら何を語ってくれるのだろう。
僕の思考と時間は止まってしまった。
また会いにいこう。





直感   [写真 Photograph]

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「すべての真の芸術は、魂が内面の自己を悟るのを助けなければならない」 マハトマ・ガンディー


僕の写真は自然にはとてもかなわない。
自然と心の対話しか写すことはできないし、直感が大切になることもある。

もっと素直に、心に忠実に表現できたらいいなと思ったとき、築き上げた自分の間よりも早い段階でシャッターを押す練習をした。
考えるという垢が付く前のまっさらなタイミング。
繰返し撮るうちに、被写体は目の前にいままでより遥かにたくさん存在することを知った。
時が持ってくるものもあれば、風が運んでくるものもある。
水の流れにそっと浮かんでくるものもある。

直感は誰にでも備わっている。
それを心に届けることができるか。
そのときに行動する心の度量はあるのか。
そんなことを考えている。

写真は不十分でいいと思う。
その思うほうが自然がまた微笑んでくれるような気がする。





七五三   [日々]

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姪の七五三の専属カメラマンをした昨日。
膨大な写真データをチェックしているけど、みな可愛くて絞り込むのが大変。
清々しい気をたくさん貰いありがとう、とお礼を言いたい今日。






そして秋     [写真 Photograph]

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毎日撮ることの幸せ。
毎日撮ることの難しさ。

時間を切り取る難しさ。
時間を繋げる楽しさ。

いつものように秋がきて、
いつもと違う写真が生まれる。







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発売されました。表紙など撮っています。



写真と体温   [写真 Photograph]

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撮影したい場所にいくと、まずは座る。
ベンチよりも地面のほうがいい。
その温もりや冷たさを感じ、その土地から沸き上がるものを皮膚で知る。
夏にビーサンにこだわる理由もそこにある。
裸足になればその下には大地がある。
フラ・カヒコも、バリの舞踊も、古代日本の祈りも裸足。
30分でも、10分でも、何もしないことが大切。
風の向き、光の強さ、雲の流れをあらためて感じたとき、カメラを持つ。

ある大学総長の家を訪ねたとき、取材後に写真好きの奥さんにいろいろなことを聞かれた。
写真や芸術に対しての批判はしない。
上手かと聞かれれば、上手なところが画面から浮かんでくる。
総長には友人が撮った写真をいろいろと見せられ、その人の人物像を当てさせらた。
あたっていて驚かれたことを覚えている。

写真家は巧妙に自分を隠すことが上手い。
大切なことを伝えるために、そっと存在を隠す。
これがプロの技術。
ゆっくりと、じわじわと、観る人の心を解きほぐし、染みていく。
写真は、観る人の体温を感じたとき、その想いに応える。

そんな写真を撮りたい。





お知らせ(友人のライブ)   [バリ Bali]

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竹のガムラン「リンディック」の伸びやかで、優しい音色。
チェロやフレームドラム、ディジュリドゥも加わる曲はまさに音の秋祭り。
バリの古典や創作もあり。
ちゃぶだいでまったりお酒を飲みながら楽しく酔ってください。


出演:ダルマ・カイナ

「バリからはみ出てジャジャジャジャーン!」
CD「rutubo~るつぼ」ほぼ完売、ありがとうライヴ

日時:2011年10月22日(土)17:00開場、17:30開演
場所:浅草アミューズ・ミュージアム
http://www.amusemuseum.com/
予約2500円、当日3000円(1ドリンク付)

http://darma.blog.ocn.ne.jp/





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